おはなし畑って? (もとおはなし隊)

生まれは博物館のボランティア

 地球おはなし村のおはなし隊は、国立民族学博物館が2003年の7月から11月に開催した、「西アフリカ おはなし村」という特別展示で、アフリカの昔話を語るボランティアとして活躍した人たちの集まりから、発展したグループです。

 特別展「西アフリカ おはなし村」は、カメルーンのフルベ族の村を再現し、じっさいに村で語られているのと同じ雰囲気の中で、1日5回、フルベ族が語り伝えている昔話を、日本語で語るというものでした。

 実際のフルベ族の人も来日しました。フルベ族のことばでおはなしを語って江口村長が通訳する、というものも毎日1度やりましたが、さすがに5回はできません。残りの4回は、おはなし隊のメンバーが、勉強して覚えたカメルーンのおはなしを語りました。

    

 そのために、特別展が始まる1年半前から、広報誌で募集をして、名乗り出たメンバーが、江口村長のもとで、猛特訓をうけ、昔話の語り方、アフリカの文化などを勉強して、展示での実演にのぞんだわけです。四十数名のボランティアは、曜日ごとのチームに分かれ、おたがいに力をあわせて、毎日の語りの実演をおこないました。
 特別展は、ほかではみられないほど何度も訪れてくれるリピーターが多く、大好評でした。そして、風が冷たくなる11月、無事閉幕をむかえたのですが、そこでつちかった人の輪は、このまま解散して打ち切ってしまうには、あまりにも惜しい、つよい絆になっていました。

人の輪はとぎれなかった

 特別展では、おはなしを語る以外に、いろいろなワークショップをおこないました。展示がはじまる前、はじまってから、おこなったワークショップでは、家の屋根の材料であるヨシを刈りに淀川にいったり、藍染の手絞りでユニフォームをつくったり、アフリカ料理を作って食べたり、いろんなことをしました。その「なんでもやってみよう」というやりたがり?の精神は、展示の後も続きました。みんぱくの研究公演、おはなし村音楽隊の公演や、万博公園の自然文化園の茶室を借り切ってのお茶会など、ことあるごとに親睦会をひらき、なんだかんだといいながら集まっています。事務局メンバーは毎週集まって手弁当で事務仕事をしています。このホームページもそんな中から生まれました。

今やってること

 展示場のような、毎日だれかが話をきいてくれる場というものはなくなりましたが、こんどは目の不自由な人たちのために、自分たちの西アフリカの話を録音テープに吹き込んで、テープにまとめるという作業にとりかかりました。この仕事には、日本ライトハウスで活躍されていて録音図書の音訳にくわしい渡辺典子氏に、全面的にご協力いただきました。展示場で話すのとはまたちがった語りのコツというものがあるのだと、たいへん勉強になりました。全部で40話ほど吹き込んだ音訳テープは、今編集作業中です。

 そのほか、展示前から展示中もずっとおこなっていた語りの勉強会もつづけています。江口村長の私塾といった形でしょうか、村長が海外の学会で刺激をうけたことなど、いろいろな話題やこころみをおこなっています。
 先月からおこなっているのは、自分のすきな字をひとつ選んで、自分を紹介する詩を書いてみる、自分を語るという試みです。欧州ではセラピーにつかわれているというものです。ちなみに、村長の好きな字は「風」だそうです。また、何かひとつのもの(たとえば帽子)を手にした人だけがなんでもいいから語り、その他の人はしゃべらずにきいている、あとでコメントする、というものもやっています。話題はなんでもいいんです。あちらではお酒をのみながらやる語りのこころみだそうです。

最近のこと

 展示場のような語りの場はまだ持てていませんが、慰問や図書館に出張して語る、という活動は、まとまってではないものの、個々につづけています。メンバーの中にははじめから語りのベテランもいましたし、展示を機会に語りにはまってしまった人もいましたが、多くのメンバーは展示が終わってからも語りの場をもって語りをつづけたい、と思っています。語る喜びをもっと味わいたい、語りの楽しさをもっと広げたいという気持ちはとめられません。

 2004年11月には大阪市淀川区十三でたてつづけに2つの大きな公演をおこないました。まず11月14日には、「淀川アート見本市」に参加、20日には教会を借り切ってカメルーン北部のペッテ村という寒村に井戸をプレゼントするチャリティー公演をしました(こちらでは手作りのアフリカ料理やバザーもおこないました)。展示後はじめての音楽隊との共演で、国立民族学博物館での展示の再現のように、楽しい語りと音楽の世界をくりひろげました。

 その後も、活動の輪は広がり、あちこちで慰問活動やおはなし公演をおこなっています。現在は名前を「おはなし畑」に変えました。新人も徐々に増やしていきたいと思っています。

次回練習会

これからのこと

 これからも勉強会はつづけていきたいと思っています。また、新たな語りの場もさがしていくつもりです。語りによって、自分たちになにができるか、模索しながら活動をつづけていければと思っています。音楽畑とも連携をとって、西アフリカの音楽と語りのコラボレーションで、楽しいステージを発展させて、今も脈々と語りと音楽が生活に生きている文化が、世の中にはあるんだということも、アピールしていければいいなと考えています。




外部からの おはなし隊 評

地球おはなし村「おはなし隊」のおはなしは、ちょっと一味違います。
語り部に表情あり! 強弱あり! 抑揚あり! そして、身振り手振り(がこうじて踊り?)あり! です。
聞き手を無理矢理! 語り部のワールドに引きずり込む力強さ(強引さ?!)があります。
ほんのちょっぴりでも興味を持たれた方は、だまされたと思って(これまた強引!)ぜひ一度体験してみてください♪
何かしらの驚きと感動をお約束します。内なるパワーが目覚めるはずです。ハマること請け合いですよ〜





 
  おはなし畑の小屋より
                 




活動報告最新版




  大阪国際交流センターで 「絵本で出会う世界」 に参加しました
    



 正式には 『アイハウス 国際理解教育事業 「絵本で出会う世界」 〜展示とミニレクチャー〜』です。
 2月9日から10日にかけて、上本町の大阪国際交流センターで開催されました。
 おはなし村もおはなしと音楽で参加しました。

     

  1日4つのおはなしを2日間、   ジョゼフさんの演奏も・・・・

    

 たくさんの絵本の展示に加え、 レクチャーには絵本作家 小林豊さんの「絵本で出会う世界」や、
 大阪国際児童文学館専門員 鈴木穂波さんの「世界の絵本にみる”家”と”家族”」、
 おはなしは 私たち以外にアイハウスの外国語絵本読み聞かせ 「アイアイ」のみなさんが出演されるなど、
 ずいぶん豪華なプログラムでした。

 音楽とおはなしのコラボも、板についてきました。
 西アフリカのグリオに だんだん近づいてきたでしょうか?
                                        (2007年 2月記)






  最近の おはなし畑の例会から、江口村長の語録を、ちょい、抄出・・・
    
    



   どうして 子どもが自分のおはなしを 静かに聞いてくれないのか・・・・
     その答えは、おはなしに魂がこもっていないからです。 

   おはなし上手になる道は、まず 普段のおしゃべりが上手になることです。 
     話のあらすじに衣を着せていくように、自分の語りをつくりあげていく練習をみんなでしてください。
     食材を生のまま出すのでなく、おいしく食べられるように調理して出さなければなりません。
     おはなしも同じことです。

   昔話には、自分の昔話、祖父母の昔話、そのまた遠くの昔話があります。
     子どもには 人と人とのふれあいの時間が必要です。 
     現在の社会のありかたに目を向けて、活動していきましょう。
     文字にたよらずに、おはなしをしてください。 記憶力も復活します。
     普段のおしゃべりでメモを見ることはないでしょう。

   私たちの勉強会は、勉強を強いる会にしないでください。
     のびやかに、身近なことから 楽しく語り合う会にしましょう。

   秋公演でテーマにした トリックスター。 
     トリックスターは、道化・ウソつき・悪がしこい、などのイメージでとらえられています。
     悪徳政治家などのイメージもあります。
     でも、トリックスターには、深い意味があります。
     昔話の中では、遊びの要素があって、ずるがしこいですが、面白い存在です。
     アフリカのトリックスター的動物は、すばしこいリス・ウサギ・カメ・クモ
     ・アンテローブ(シカの仲間)などです。
     ウサギは広く普及しています。 リスは山岳地帯、カメは湿原地帯、クモは密林のトリックスターです。
     クモは少し陰湿で、ウサギは明るいキャラクターです。
     ウサギとカメの話は、草原と湿原のトリックスターの争いなのです。
     アナンシーストーリーも、トリックスターものです。 力の弱い者が知恵で強い者をまかす話です。
     力の弱い子どもは、トリックスターに自分を重ねてとらえます。

   おはなしは夜の世界のものです。 
     これからおはなしの世界、というただし書きの中で、トリックスターたちが活躍するのです。
     夜の世界は情念の世界。 語って寝る・・・落ち着いた環境があります。
     昼は仕事をする社会の世界であって、体制・秩序・法律が優先します。
     トリックスターを昼の世界にもってくると、善悪で判断されるだけで終わってしまいます。
     夜活躍するトリックスターは、情念の、心の深い屋のところにあるエネルギーを持っています。
     トリックスターのもつエネルギーをどう生かすか、どう出すかが、人生の大切なポイントになります。
     そのエネルギーには、破壊も創造もともないます。 カオスとコスモスの関係です。
     部屋ををリフォームするには、破壊して創造するでしょう。 破壊がなければ創造もないのです。
     人間は深いところにそんなエネルギーをもつ存在です。 それをどう生かすか、大暴れさせるか・・・
     トリックスターには、破壊と創造のできる、巨大な力があります。

   芸術は創造です。 
     昼の小賢しい尺度ではかっていては、ピカソや岡本太郎、南方熊楠、マザーテレサなどの持つ
     馬鹿力、クソ力は理解できません。
     ピカソ美術館は2つあって、バルセロナの幼児期からの絵を集めたものと、パリのマレの美術館にある、
     爆発的な前衛芸術の世界は全く違います。
     ピカソのトリックスター的エネルギーは、パリのほうにあらわれています。

   昼の世界、人は厳格な身分関係で縛られていますが、
     時々「無礼講」なるものをもうけて、うっぷんをはらします。
     そういったエネルギーを奥底に持つ存在なので、消化のために無礼講は必要なのです。
     人類初めて火を利用した力、ピラミッドを造った力にも、そんなエネルギーがあります。
  
   語りのウラを読むこと、根っこに何を持つかを知ることが必要です。
     ウラの共感を持ち合うことが、大事なのです。

 


  事務小屋より  


    村長のおはなしから、ほんの一部の抄出です。
    昔話講座も経て、おはなし例会の充実度は すばらしいものがあります。
    私たちだけで独占するのは、もったいなくて、ちょっとだけですが、ご紹介しています。


    おはなしをじっくり聞ける子どもと、聞けない子どもがいます。 
    子育てサロンのお母さんにも、おはなしを聞けないお母さんがいます。
    お母さんじたいが、おはなしの魅力を理解されていない、
    おはなしおばさんに子守をしてもらうようなつもりで来ていると思われるケースもあります。

    日本の社会から、おはなしが後退してしまったことが、
    現在の大変な問題が生まれているように思えてなりません。・
 
    おはなしを語る側も、「おはなしをする」ことの重要さを深く認識している人がどれだけおられるだろうか・・・
    聞いてもらえる心地よさだけを望んでいる人が、けっこういるのではないだろうか・・・

    昔話に出会うには、段階があると思います。
    毎晩、寝る前に聞く昔話と、保育園や図書館で聞く昔話は、段階が違います。
    人はまず、幼い頃に寝る前に文字を介さない昔話を聞くべきなのです。
    それはいわば第1次昔話ともいえるでしょう。
    絵本など、文字を介したものは第2次、保育園や学校、図書館で集まって聞く昔話は第3次、
    テレビや映画などはそのずっと次・・・と、段階があるわけです。

    この段階をきちんとふまえていないことが、発達障害の人間をつくり出している、
    現代社会の大問題につながっているのではないでしょうか。
    現代社会に欠落してしまったものは、文字も視覚も介さない、口から耳への第1次の昔話です。

    おじいちゃんやおばあちゃんの膝に抱かれて交わされる 第1次昔話は、
    人生最初の言葉によるコミュニケーションです。
    そこでは子どもは昔話に相槌をうち、話に積極的に参加するのが常です。
    だまって聞きなさい、というのは 第1次昔話ではありません。
    人は、この段階のおはなしによって、言葉が心と心を通わせる手段であり、
    言葉には命があると知るのです。
    言葉によって心を通わせるトレーニングをするのです。

    第1次昔話をすっとばして テレビばかり見て育った子は、
    人の言葉を命あるものとして受けとろうとはしません。
    テレビは、受けこたえするものではありません。
    テレビに向かって話しかけても、無視して勝手に話を進めます。
    子どもにとって、なんて冷たい、空しいことでしょうか。
    そんなものから育ってしまうと、話の聞けない子になってしまうのは無理ありません。

    植物だって、双葉の段階では 暗室で、水だけやって、静かに育てるでしょう。
    双葉の時期に、カンカンのお日さまにあてて、栄養ばかりやっていては、枯れてしまいます。
    小さな子どもにテレビや勉強を、というのは、そんなことをしているのと同じではないでしょうか。
    まず 視覚を介さない、口と耳だけを使った、第1次の昔話を・・・それが順序です。

    最近の子は、人の話を聞こうとしない・・・発達障害の遠因に、第1次の昔話の欠落がある・・・

    私たちは、文字を介さない、言葉のキャッチボールとしての 口承の昔話の重要性を、
    もっと広く認識してもらえることを目的に、活動していきたいと思っています。

 
                       (2006年 12月 記)






    2006年 7月 おはなし畑の例会から、江口村長 語録

   大阪市立中央図書館での村長の昔話講座のあと、おはなし畑の月例会を開催しました。
        いつもの おはなし畑でのやりとりが かいま見られますので、
          ちょっと 長くなりますが、ご紹介いたします。




    4回目は「昔話というものは、あまり内容とか、深い意味を考えない方がやりやすいのですが、
      時々は考えても良いでしょう。」という前置きで始まりました。
        テーマが午前中の図書館講座と重なっ
た事もあって 午後は、午前のまとめ的なお話を中心に、
            あれこれ楽しいお話が飛び出しました。


 

 人間の存在の 不可解さがある限り、昔話の不可解さというものは 残ると思います。   
   昔話は 不可解な内容も含んだ、奥深いものだ ということを 認識してもらうため
    「昔話の内容」 を、テーマとして とりあげました。                     

                                                        
 昔話は子供だまし・・・、かもしれないけれど 深い内容を持っていて 研究する価値のあるものだし、
    語り伝えていく価値もあるし、必要もあるものです。
    小さい頃から 昔話を聞いて育った人と、そうでない人には やがて、差が出てくると思っています。
    どういう差かというと、 毎日インスタント食品で育った人と 手作りの食事で育った人との 間にできる
    
差に 喩えられると思います。 インスタント食品とは=規格品=皆同じ=コピー文化 です。 


 コピー文化とは、元が一つあれば あとは皆 同じモノを作り出す 文化です。    
    ラジオ、テレビ、DVDなど。 書籍もコピー文化です。
  
                                                
 昔話はコピー文化ではありません。 聞き手の顔を見ながら、反応を見ながら 語りつがれる昔話は、
    毎回違う、直接聞く、受け答えができる のが特徴です。
    この、人が人に 「反応する」 ということが 大切な基本です。


 昔話は想像力を喚起する という点が一番大事。 私達は 想像力をなくしたらおしまいです。
    昔話を聞くという体験は、 想像力を養う 良い機会です。


 「本の読み聞かせ」 は、子供の顔は見ていない、文字を追っている。 ここが大きく違います。      
    それでも、読んでやらないよりは 良いけれど、やはり、顔を見ながら、反応を見ながら 語る「語り」とは
    大きく
違います。昔話の語りは 聞き手の顔を見ながら、反応をみながら 語ることが一番大事です。


 1歳の時から昔話を聞いて育った子ども の記録によると、昔話を聞いて育つと、大きくなってから、
    普通の子どもより、本は良く読むし、物事を集中してやれるし、人の話を聞けるし、自分も
    まとまった話ができるようになった ということです。 人間として まとまりのある話ができる、
    一生懸命聞くことができる、語ることができる、ということは すごいことです。
    語ることができる ということは、想像が繋がっている ということで、想像力が豊かな人であるといえます。



 昔話を語るということは、とても良い薬だから、皆さんも 是非、若い人たちに教えて、語っていきましょう。
    いつの時代でも 人の話が聞けると言うことは、大切なことに違いありません。 

    自分の まとまったことが語れる ということは、ものすごく良いことです


Q&A   

 Q. 語り合うと言えば、昔の若衆宿のような、大人の仲間入りをする 通過儀礼の場として存在した
      語り合う場は、現代では その姿を変えて、どこかに存在しているのだろうか?
      大人になるための儀式の場 をなくしてしまった現在、そのことが これからにおよぼす影響は?


 A. アフリカでは、体が大人になることと 心が大人になることのズレを補うように 女性の間では性の話は、
      もっとオープンに「おはなし」として語られている。
        (先生の語りで 12才の女の子が語っていたという 性器を擬人化してのおはなし 「プンとムル」
          を聞きました)。
      日本はタブーが多くて 昔から陰で語られてきたけれど、今も 親しい人の間では
       語られているのではないか?





 私達は現在、制度やルールに がんじがらめになって 抜け道のない生活を 強いられているが、
    昔話が生きていた頃は、自然の制約はあっても、制度などは さほどありませんでした。
    夜には昔話を聞いたりして、親しい人と ゆっくりとした時間をかけた 手作りの生活ができていました。


 21世紀前半の今の生活と、昔話を語るということが 相容れないのは、生産性の哲学
    (決められた時間に より多くのことを なしとげねばならない)に 価値が置かれた 
    「生活のスピード化」 があると思います。



 ここにきて、ファーストフードに対して スローフード運動が イタリアから起こり始めている。
    スローライフ (生産性とは違う考え方に価値を置く生活) を目指すことと 昔話を語るということは
    密接に結びついていると思います。時間の節約のために、ハンバーガーを食べながら
    昔話を語るというのは、少し違うと思いますよ

                                         
 ゆっくりした生活、少しのモノで満足して、より時間に左右されない暮らしのなかで昔話もでてくる。
    私も反省しますが、スローライフを目指していかなければと思います。


                      

 「インスタント食品を食べて、コピーのDVDばかり見て、親が子を殺し、子が親を殺し、船の上をミサイルが飛び、
   貧富の差が広がり、訳のわからんことが次々とおきる。

 このままで、後100年、1000年 ほんとうに やっていけるのかということが 心配になりませんか? 

  このへんで、そういう事と 昔話を語るということが、 どこかで関係を持っているのだ ということを
  訴え続けていかなければ と思います。

 このままでは、 息切れして終わってしまうのではないか。
  若い人が希望を持てない暮らしは 駄目です。 昔話の主人公も 怪物と立ち向かっているではありませんか。
  私達も 怪物と立ち向かっていかなければならない と思います。
  昔話は楽天的に出来ていますから 主人公は、きっと勝ちます。


                


  トリックスター、 おどける関係、 言葉遊びが少ない アジア(とくに朝鮮半島)、
   アフリカでは、
交差いとこ (親が異性のいとこ) の間だけが 心を許せる 「冗談関係」 にあること、
   
また、ハウサ族の 肉の家 (客に腹一杯肉を食わせるが、その家から出てきた人はいない) や、
   「人が寝静まった時に 自分の声を聞け」 という リルケの言葉 などを挟んで、
おはなしはさらに、続きました。 
   幅広い分野から 繰り出される話は、 村長の 真骨頂です。

        


 人間の心の奥底の声に耳をかたむけて、語りを人生の3本の柱の1本にして語っていきます。
    面白い話は、いっぱいあります。
    面白い話を世の中に広める会として 「おはなし村」 はやっていきましょう。



 ヒストリー(歴史)が ストーリー(物語)になった。 いかにも事実らしく 話すのです。
   自分の生い立ち、経験した面白い話を もっと語ればよい。



 生き残っている昔話は、生命力があるから残っているので 信用していい。必ず感動させるものを含んでいる。
    感激は意図的につくる必要はありません。



 自分の体験を、一つのまとまりとして 自分の頭で整理して、時々口に出してみる。
    ひとりひとりが自分の物語を持つと言うことは大事な事だと思います。
    事実にそれほど、こだわらなくて良いのです。
 おはなしはたいがいウソです。


 フルベ族に 「本を読んでないなら、旅に出ろ」 ということわざがあります。
    知らない、見たこともないモノに出会うということは 楽しいことです。

                                                   
 アフリカは貧しいから自由な時間がある。 隣の人と話をする時間がある。 
    人間関係のあり方として、
人と話が出来ることが 大切。
    私は平均的な学生だったと思いますが、アフリカに行き始めたことで、
アフリカの影響をうけて、
    誰とでも すぐに話が出来るようになったのかも知れません。アフリカと
日本を往き来したことで、
    ともかく、日本の価値観だけでは、世界は動いていないことが解りましたね。

    
                                                 
 限りある人間の寿命ですが、楽しい話をしていれば、いくらか延びるのではないですか?
    同じ人生だったら 志を同じくする仲間を持って、ワイワイ楽しく過ごすことは、
    大事なことではないでしょうか?



 自分が 面白い話をたくさん経験して、話さずにはいられない感動を 聞き手に運ぶのです。
    そして、いかに自分が感動したかを、自分の言葉で 語るのです。



Q&A  

Q. 学校などで プログラムをお話しだけにしようとすると、そんなに聞けないと言われるが、そうでしょうか?

A. 子どもが聞く、聞かないは、話し方にもよるでしょう。
      教室の中で聞かされるこどもの 心を引きつける方法は、いろいろある。
      それは 語り手の創造性の問題だと思います。 
      指遊びや体を動かして深呼吸、などは いわば薬味・七味です。
      気を利かして味付けをする。薬味を工夫する。 退屈は人民の敵です。 退屈させてはいけません。
      「語り」 には、今までなかったモノを作り出すという、創造的な工夫が大切です。


          以上


 事務小屋より  

     
長くなってすみません。
     
でも、最近の村長、ちょっと聞き過ごせないほど いいことを 口にされているんですよ。
    上でも ちょっとふれておられますが、図書館などで 子どもを相手に語りをされていても、
    そのネタは 活字になったものを紹介することしか思い及ばない人が 多いんじゃないですか?
    まず、自分の母親、祖母、祖父の話をしろ、と 村長に言われて、
    私も 祖母から曾祖父が大地震にあった話などを 小さい頃 聞いていたのを思い出しました。
    そういえば、小泉八雲も、遊女屋に伝わる独自の話を 取材していましたよね。
    各々の家に、各々の店に、オリジナルの話が 生き生きと伝えられていた、
    そんな昔話環境が、ついこのあいだまで あったんですよね ・・・・
    村長に指摘されて、今 自分たちが どれだけ口承の世界を失ってしまったか、思い知らされています。

                                         (2006年 8月1日)





    2006年 5月3日 江口村長のおはなし会から

   村長恒例の、大阪府立国際児童文学館でのおはなし会、
       音楽畑の村民 Oさん からの報告です

 村長のおはなし講演 「バオバブの木の下で」  〜西アフリカのおはなし〜

  (プログラム)  *ドラム演奏 
            *おはなし「ミズオオトカゲのうた」
 「ロバの皮をかぶった娘」
            *バラフォン演奏

   万博公園内にある国際児童文学館で村長の「西アフリカのおはなし」を聞いてきました。
   毎年行われる公演ですが、今年も瞳キラキラの子ども達と好奇心いっぱいの大人達で、
    会場は熱気にあふれていました。

   まず最初に、アフリカの太鼓(ジェンベ、トーキングドラム他)を聞き、心と体をアフリカに瞬間移動。

   そして、村長のフルベ語の「ミズオオトカゲのうた」が始まりました。
    ちゃんと日本語バージョンでも、聞かせてもらいました。

           それからもう一つおはなし。 「ロバの皮をかぶった娘」
    生まれてから王子様と結婚して幸せになるまでの長いお話をみんな熱心に聞きました。

        お話の世界を満喫した後は、ふたたび音楽のシャワー。
   「地球おはなし村」の 「おんがく畑」のインストラクターである ジョセフさんと知美さんの
                            バラフォン演奏にみんなの心が体が、揺れる・踊る。

          最後の、「楽器にさわってみようコーナー」 での 
                        子ども達の嬉しそうな顔が、公演のすべてを語っていました。

                                           (2006年 5月 記)






    2006年 3月25日 おはなし例会から  

 村長のおはなしワークショップ、「マルア村からのおみやげ話」    
     出席の Bさんからの報告です。 
 「ドゥルンガスおばさんの語りはなぜおもしろいのか?」            

   今回のおみやげ話の中心は、北部カメルーン、マンダラ山地にくらす、マタカム族の語り手、
   ドゥルンガスおばさんの語りについて でした。

   その楽しさのもとは、言語音をはみだした、微妙な音声を駆使してつくりだされる
   擬音語、擬態語がかもしだす 「臨場感」 だそうです。
   「また、それが、いたって自然に語られているという ドゥルンガスおばさんの技が、
   わたしたちも身につけられたら、楽しい語り手になれるでしょうね・・・」
   という、村長の言葉が、耳にのこりました。

 ドゥルンガスおばさんの肉声を聞くことができました。

    録音テープで、ドゥルンガスおばさんの肉声を聞きながら、その「おはなしぶり」を
    ひとつ、ふたつと、同時通訳できかせていただきました。

 写真による、現地でのお仕事場のご紹介がありました。
    
    スクリーンを使って、ドゥルンガスおばさんの姿はもちろんのこと、
    現地での村長の生活ぶりがうかがえる、採話作業の様子や、
    岩山にたつ マタカム族の住居などの、めずらしい写真を見ました。

 村長が今回マスターされた、マタカム語で詠う「挿入歌」のご披露がありました。
    
    村の子どもたち が雨宿りのときなどに歌っている 「ミズオオトカゲ」 の歌を、
    ドゥルンガスおばさんの歌声と、村長の歌声の 両方で聞くことができました。
    対訳テキストも 用意していただいていました。
    みんなで覚えても楽しいかと思われるような、
    素朴な「わらべうた」のような歌でした。

 おはなし村の会員の先生方からの、おはなしも聞くことができました。
    
    今回、村長のもとに滞在されていた 杉岡信行先生と、
    フランスの昔話の研究者である 桜井由美子先生、
    日本の昔話の研究者である 阿部奈南先生が例会にご出席されていて、
    諸先生からのおはなしもうかがうことができました。

 今回の 「おはなしワークショップ」 は、江口村長ならではの、
 思いがけない ゲストの方々のおはなしも交えながら、
 「大宗教が昔話に与えた影響・・」 など、 どの話題も村長ならではの切り口で、
 マルア村から持ち帰られたばかりの 貴重なおはなしが、
 次々と出てくる、内容豊富な3時間でした。

     「月や暗闇にお嫁入りした話、 お星さま関連の話、 天上界が舞台の話、
     落ちてきた星を受け止めた男の話、 空を飛ぶ話、 上から落ちてくる話・・・、
     夢かうつつか、宗教などが影響して精神を合理化する前には、
     人は何を物語っていたのか・・・」 など、
     村長が わたしたちに聞かせたいおはなしは、まだまだ いっぱいあるそうです。

 村長による「おはなしワークショップ」 第3弾が ほんとうに楽しみです。
 
                                        (2006年 4月3日 記)






    2006年 3月4日 大阪府立国際児童文学館での おはなし隊公演  報告

  今年度4回おこなった、児童文学館でのおはなし隊公演。 今回は最終回です。

          ハイエナの夢
          シラミとゾウ
          ハエのほほがはれた
          ハイエナとウサギ
          アシナガバチとカ     の5話。
                                         
       いや、アフリカには動物のおはなしがほんとうにたくさんあります。

      今回はおはなしとおはなしの間に、ジェンベの間奏が入りました。
       ちょっと おはなし村らしい・・かな?

                
           いつものバオバブの木の横で     聞いていたボクにもちょっと参加してもらいました

       帰りに、親子の間で「楽しかったね」という言葉が交わされているのを耳にして、
        うれしかったです。


       さて、児童文学館での 動物のおはなしの公演は、これにておしまいです。

       ご協力していただいた 館の関係者のみなさんに、心から感謝いたします。

       来年度は また違った形でお目にかかると思います。

       またどうぞよろしく!
                                    (2006年 3月記)
                              



    2006年 3月1日   みどり幼稚園 公演  報告 

   たてつづけに 音楽隊ととおはなし隊のコラボ。今回は 豊中市のみどり幼稚園におじゃましました。

    ステージには かわいいおひな様がまつられていました。
                ジェンベのバックミュージック入りで アフリカのおはなし
                           
           子どもたちもいっしょうけんめい聞いています。 

                
       「この楽器はジェンベといいます。                  その後は、お母さんたちと・・・・
          煎餅じゃないよ」と、言って それぞれ
           楽器にふれてみます。 みんな大喜び。 
   


     園児たちがお部屋に帰ってから、お母さんたちとともに、
      私たちの主張する昔話のあり方について おはなししました。
 
     機能する昔話は、語り手と聞き手が キャッチボールをしながらすすんでいくものです。
      人と人とのコミュニケーションのない昔話は、本物の昔話ではありません。
       子どもから相づちをうってもらえないおはなしは、テレビで流しているものと同じ。
        こういっちゃなんですが、テレビは偽物です。 テレビは子どもに 何もこたえてくれません。
         昔話は、まず本物人間が語るもの。 子どもの信頼する人間の口から聞くべきもの。
          テレビはその次にくるものです。

     おはなしの中で困った場面があったら、語り手も聞き手も一緒に困りましょう。
      悲しい場面も、一緒に悲しみましょう。 冒険も、ともにハラハラしながら・・・・
       死も、語ってくれている大好きなお母さんの死と結びつけて想像できる・・・・
        それでこそ、はじめて一つの人生体験となって、生きていく昔話になるのです。
         子どもの人生体験の希薄さが、一昔前には考えられなかったような、昨今の怪事件に
          つながるのではないでしょうか・・・・・・・

      お母さんたちには、一昔前の昔話の世界をちょっとだけご紹介し、
        天満の市場や 枚方の鍵や浦の出てくる「大阪の子守歌」を
          おみやげに持って帰ってもらいました。


     地球おはなし村は、公演でおはなしや音楽を披露するだけでなく、
      現代の日本の社会に 機能する昔話をとりもどしたい、という
       もうひとつの目的をもって 活動しています。
         このみどり幼稚園でおこなったような試みも、これから数多くできれば と考えています。 

     ジェンベをかついで幼稚園を出ようとしたとき、園児たちに握手まで求められました。
     うれしかったです。

     さて、その後幼稚園では、先生がおひな様の 五人囃子の説明をしていて、
     園児に「何してますか?」と きいたとき、 「ジェンベたたいてる!」 「せんべえ!」 と、
     口々に答えていたそうです。 本当にかわいいですね。
     この感性豊かな子どもたちが、 皆 優しく幸せな人生を すごしてくれますように。
                                              (2006年 3月 記) 





    2006年 2月18日   吹田立藤白台小学校 「地球っ子フェスタ」  報告 

  地球おはなし村の特徴は、音楽とおはなしのコラボ。
       最近は音楽隊とおはなし隊が 共に公演に参加することが、多くなりました。
      
        吹田市藤白台小学校での 「地球っ子フェスタ」は、小学校で行われる地域のイベント。
         小学生をはじめ、近隣を中心に多数の方が参加され、
          餅つきや色々な芸能、民族衣装試着、おもちゃ作りなど、
            楽しい出し物を めいっぱい楽しんでおられました。
      
      私たち「地球おはなし村」では 
       ジェンベの演奏、おはなし、ジェンベのワークショップ をセットにした30分のプログラム
       2セットで 参加させていただきました。

             
          グリオのアダさんに触発されて、                 音楽隊も加わって、もう和気あいあいです。
          おはなしにはバックミュージック的な            
          伴奏を入れてみました。

     いつでも どこでも 出前公演・・・の心意気で、準備しております。
     みなさんお町にも 出向いていきますよ。
     どうぞよろしく。
                                        (2006年 2月 記)




    2005年 12月3日 大阪府立国際児童文学館での おはなし隊公演  報告 


  12月の大阪市立国際児童文学館でのおはなし会の報告。
       14時から15時まで、アフリカの動物たちのおはなしに、
        手遊びや言葉遊び、クイズもとりまぜておこないました。
    
       この冬一番寒かった日、曇り空から北風がふいて、窓から見える道を行く人はなし・・

       心配していましたが、やはりお客さんは少なかったです。

       それでもおはなし隊員3人が、バオバブの木の模型の前で熱演。

          カメのこうらに つぎめがあるわけ
          いじわるな王さまと やさしいけらい
          とりもち人形と ウサギ
          もっとたくさんの知恵がほしかった ウサギ

        の4話。 寒い中を来て聞いてくださった家族のみなさん、ありがとうございました。


      この日、カメラ係がおらず、写真はナシです。  すみません・・・・

                                       (2006年 3月 記)




    2005年 9月3日 大阪府立国際児童文学館での おはなし隊公演  報告 


  おはなし隊の大阪市立国際児童文学館でのおはなし会、
       今回も14時から15時まで、アフリカの動物たちのおはなしです。

          「こうしのまねをしたハイエナ」
            「もっとたくさんの知恵がほしかったウサギ」
              「ハイエナと菓子の木」 ・・・・・・・・・

          手品もご披露     ジェンベも効果音で登場


       アフリカの動物たちは、とってもはっきりとしたキャラクターをもっています。
       要領のいいウサギに翻弄されるハイエナに共感をおぼえるのは、
       アフリカの人たちだけじゃないですよね。
       地球上 どこにでもハイエナのようなキャラクターの人はいます。
       だれの心の中にも、ハイエナがひそんでいます。
       そんなところが、アフリカの動物たちのおはなしの、人をひきつけてやまない 魅力です。

                                            (2005年 9月 記)



    2005年 6月4日 大阪府立国際児童文学館での おはなし隊公演  報告 



  おはなし隊は、6月4日の土曜日、民博のとなりにある大阪市立国際児童文学館で、
     14時から15時まで、おはなしの公演をおこないました。

                

            今年度は9月、12月、3月の連続公演です。
            テーマは「西アフリカの動物のおはなし」。 
            アフリカのおはなしにはたくさん動物が出てきます。
            アフリカの布地図やパネル、バオバブの木の前で、
            ほんとうのハイエナの声をテープで聞きました。
            おはなしをわかりやすく感じてもらうために、なぞなぞも加えて、
            なごやかな1時間でした。
                                       
            あと3回、おはなしをおこないますので、またみなさん、ききにきてくださいね。



            



    2005年 5月3日 大阪府立国際児童文学館での 村長のおはなし公演  報告 

  江口一久村長は、毎年5月連休に、国際児童文学館でおはなし公演を開いています。
      もう10年以上になります。 
      今年は100人以上の方が、親子連れでききに来てくださいました。
      当日は快晴。会場前には行列。たいへんな熱気です。

      ジョセフ・ンコシさんと河辺知美さんのバラフォンがはじまったのですが、
      さて、主役の江口村長はなかなかあらわれません。
      近くまできているのに、渋滞でうごけないとのご連絡。
      バラフォン演奏を延長してもらっているうちに汗だくで到着し、
      急いでアフリカンスタイルに変身してやっとご登場。
      なにごともなかったかのように、知美さんとの息のあった「バター娘」をご披露しました。

              

      そんな裏事情にはまったく関係なく、会場の子どもたちは三角すわり、
      大人たちはうしろのいすにすわって音楽とおはなしを堪能。
      
      「大阪弁にますますみがきがかかってきましたね。来年も楽しみにしています」
      という常連のお客さんから 帰りがけにおことばをいただきました。
      これじゃ、来年もがんばらないと・・・・

                                    (2005年 5月 記)
            


    2005年 4月29日 聖贖主教会での おはなし隊公演  報告 



  おはなし隊は、去年11月に公演をおこなった聖贖主教会で、10時半から3時まで、
     おはなしをしました。


   当日は抜けるような青空。                              
   教会ではバザーがおこなわれていて、
   おはなし隊は去年とおなじく、2階の礼拝堂で、おそれおおくも祭壇の前で
   おはなしを15話、ぶっつづけでごひろうしました。                 

                   


   第1部はちいさなお子さんむけのおはなし。 パネルシアターや人形劇も出ました。
   第2部は江口一久村長と、西アフリカのおはなし。
   第3部はちょっと大人にも聞いていただく、日本や世界のいろいろなおはなしでした。

   15話、全部を聞いてくださった方もおられて、大感激。

        


   ひとつ、特筆すべき光景を、まのあたりにしました。
   江口村長のおはなしの時です。
   今までちょっとのってくれない子どもたちが、最前列にいたのですが、
   村長のおはなしが始まったとたん、きゃあきゃあと声を出して、笑い転げはじめました。
   村長が 「カンムリヅルが クマー、と」 と、両手を広げると、
   子どもたちが同じように両手を広げて 「クマー」 と真似をするのです。
   指させば、その子がひっくり返って笑います。 
   1つ終わると、もっと聞きたいと、子どもたちからリクエストがありました。
   長いおはなしですが、クンボちゃんのおはなしをされました。
   終わったら、子どもたちが「楽しかった、ありがとう」と、自ら握手を求めてきました。
   
             

   どうしてあんなに村長のおはなしには、子どもが反応するんだろう?
   まるで魔法をみたような気がしました。


   十三の教会は、翌日から修理工事だそうです。
   場所を提供してくださり、お力もかしてくださった、教会の関係者の方々に、
   心からお礼申し上げます。
                            (2005年5月 記)







   2005年 4月23日 大阪市立平野図書館で おはなし


        

  おはなし隊のメンバー3人が、村長とともに 大阪市立平野図書館で
  おはなし会をひらきました。

  平野図書館はスーパーのとなり、銭湯の向かい、という便利な場所にあって、
  お年寄りや親子連れがとてもよく利用しています。
  「地球おはなし村がやってきた」 と銘打っての、初顔見せでしたが、
  たくさんの親子づれがきてくださいました。 
  小さな子どもさんが多かったのに、皆とってもよくきいてくださって、びっくり。
  タイコも交えて、西アフリカのおはなしを計3つ、ご披露しました。

  これからもまた平野でおはなし会をつづけることができたらいいな。
  平野のみなさん、またどうぞよろしく。
                           (2005年5月 記)  








  2005年 3月11日、おはなし隊の例会報告


    おはなし会の記録です  (2005年3月 記)
 
  村長の基調報告がありました


  今 カメルーンでは・・・・

   ・村長がやっとカメルーンから帰国。 むこうの状況を報告されました。
    カメルーンは今ものすごく暑くて、連日40度以上。
    例年3月から5月は暑いのですが、今年は特別だそうで、
    「西アフリカおはなし村」に来てくださっていたウンマハーニおばさんなどは
    暑いのがもともと苦手なので、土の上でのたうちまわっているそうです。
    7月の雨季に入るのが待ち遠しいとのことでした。
  
  シンポジウム報告

   ・3月4日から6日まで、民博で「昔話と現代」のシンポジウムをおこない、
    無事終了しました。  以下、村長の問題提起の主旨の要約です。
    
     昔話は親しい関係の人間の間で、単純な語法によって夜にひそひそとおこなわれるもの。
     昔話が機能するためには、ただ筋だけでなく、心安らかに語れる場が必要である。
     心安らかに昔話を語れる信頼できる人間どうしが、
     目と目をみつめあって、あいづちをうちながら、語るもの。
     それは直接血のつながった親子とは限らず、「拡大家族」でいい。

     昔話の主人公には必ず欠陥があり、それが最終的に充足される。
     語りたい人にも、聞きたい人にとっても、癒しとなる。

     夜の話だから、昼におこなってはならない。
     人殺し、人妻奪いなど、夜の話としておこない、昼にするものではない。
     アフリカはたそがれ時が短く、あっというまに昼になったり夜になったりする。
     そして、闇は深い。
     日本では闇があまりない。コンビニでタムロする子どもたちは、
     この夜と昼を混同してしまっている。

     時を忘れる一瞬が至福の時。
     「心安らかに昔話を聞いて寝られるのは福音」 といったら、参加者の牧師さんから、
     「先生、キリスト教で福音というのは、心安らかに死ねるということです」といわれた。

     みなさんは、昔話を語るときに、絵本を丸読みするように語るのではなく、
     目と目を見合わせて、受けた感動を、自分の言葉で語りなさい。
     感動の伝達(語りあい、伝えあい・・・)が必要なのです。

    ・・・と、村長から このような主旨報告でした。
    

  「井戸のあと ヨモギをつんで 人助け」・・・・

   ・ヨモギがマラリアに効く! 
    最近わかった、研究成果だそうです。
    キニーネより安全でよく効くヨモギ、 日本名「クソニンジン(学名 Artemisia )」。
    40度以上の発熱、頭痛、めまい、重症になると死んでしまう恐ろしいマラリア。
    ところがヨモギを煎じて飲んだら、
    あれ、うそのように熱がひいてマラリアが治った!
    ・・・村長がアフリカで見た実際の光景です。
    中国では薬にしているそうですが、そんなことしなくても、
    生えているヨモギを煎じて飲むだけでいい。
    日本にもよく生えているヨモギなので、
    皆で摘んでアフリカに送ろう。
    うまくアフリカでヨモギが育てば、お金をかけずに人助けできる!
    ・・・地球おはなし村でも この活動をやることを考えていこうじゃないですか、とのことでした。

  おはなし隊 第一次会員登録

   ・4月から村長は民博をはなれます。
    それでも地球おはなし村はどんどん活動しています。
    ここで、村としても活躍できる会員を定めて、事務局体制も固めよう、
    ・・・ということで、
    第一次会員の登録をしました。年会費は2000円です。
    今までどおり、月例会に加えてそれぞれの公演はありますが、
    今後は村長の講座などもおこなって、どんどん会員を増やしていくつもりです。
    まずはこの変革期には第一次隊員が ガンバロー!
    ・・・と、結束をかためました。
    
    





  2004年の年末にいただいた、おはなし隊の K隊員からの 報告です。


    こんなおもしろいニュースがありました。 (2004年12月 記)


  12月4日に 東淀川区にある 知的障害を持つ人たちのための ワークセンターで、
  『西アフリカの おはなしと 歌を楽しむ会』 が 開かれました。
 
  施設の人たちと 地域の皆さんとの 交流を目的に 
  年数回開かれている ふれあい講座の催しです。
  当日、 同じ福祉法人内から、デイサービスの高齢者の方たち、
  保育園の園児たち、 学童保育の小学生、 地域のおじさん・おばさんたち 約60名と 
  ヘルパーさんや 職員が集って 始まる前から もうにぎやかになっていました。

  前半は K 隊員と S 隊員のおはなし。 しっくりと昔話に耳を傾けてもらいました。
  後半は 楽器演奏
  サリア・カマラさんが 予定にないお友だちを 2人も連れてきてくださって、
  にぎやかさ、たのしさは 倍の倍にも増幅。 会場は興奮が渦を巻きました。
  多くの人が 踊る やら 備え付けの楽器を 打ち鳴らすやら。
  施設の利用者も 保育園の園児たちも
  サリアさんたちの ジェンベや打楽器の演奏を 全身でたのしんでいました。
  暖房を止めても汗をかいて、 とうとう12月というのに 冷房に切り換えたくらいです。

  さて あれから2週間して、
  ワークセンターの 園生のお母様で、 保育園児のおばあちゃんに当たる方が、
  おもしろいことを 聞かせてくれました。

   「12月4日の ふれあい講座から帰ると、
    4歳の孫が 『わたしは色白、わたしはきれいです・・・』 と 歌い始めたんです。
    それに合わせて、 その子のママも歌うし、 弟が踊るんですよ。
    そして みんなで笑ってるんです。 どうなってるんでしょうね 」

  地域の方が、 
   「この前の アフリカのおはなしと音楽、 たのしかったんですってね」 
  と言って、 ウワサになっていることも 教えてくれました。

  仕掛け人 の私は 秘かに (やったね でしたよ!!



  事務局小屋から

  いやあ、アフリカの音楽もおはなしも、どうしてあんなに子どもに人気なんでしょうかね?
  大人からみたら、荒唐無稽で、えっ、こんなので終わってもいいの、という結末の昔話も、
  子どもには大うけです。
  太鼓を叩いていると、何にも言わないのに、子どもが目の前で踊り出します。
  アフリカの音楽とおはなしには、日本の大人にわからない、
  不思議な力があるのかもしれませんね。



 これからも、活動記録や予定などを、更新していくつもりです。 どうぞよろしく。
 隊員の方や、一般の方々からのご寄稿も お待ちしています。

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